[ 田中宇:トランプに売られた喧嘩を受け流す日本 ]

田中宇の国際ニュース解説 無料版 2018年9月7日 http://tanakanews.com/

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印パを中露の方に追いやるトランプ http://tanakanews.com/180905indpak.php

日本すら参加しないイラン制裁 http://tanakanews.com/180830iran.php

中央銀行の仲間割れ http://tanakanews.com/180828banks.php

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★トランプに売られた喧嘩を受け流す日本

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9月6日、米国の新聞ウォールストリートジャーナル(WSJ)の編集者ジェー

ムス・フリーマン(James Freeman)が、トランプ大統領から電話をもらった。

その朝、フリーマンがテレビ(親トランプなFOX)に出演し、トランプの税制

改革と規制緩和の政策を称賛したので、それを見たトランプが上機嫌で電話して

きた。その電話の中でトランプは、米国に対して貿易黒字を出している諸国を非

難し、米国の貿易赤字を減らさねばならないと力説した。

http://www.wsj.com/articles/trump-eyes-a-japan-trade-fight-1536260141

Trump Eyes a Japan Trade Fight

トランプは「北米や欧州の国々との貿易交渉が進んでいるが、それで終わりでな

い」という趣旨を述べ、日本を名指しして、「これまで日本の指導層との関係は

良かったが、その良い関係も、日本がいくら(対米貿易黒字を穴埋めするための

お金を)払わねばならないかを私が日本に伝えた時点で終わるだろう」と語った。

トランプは、すでに貿易問題でドイツやカナダに喧嘩を売り、メルケルやトルドー

と激しいやり取りをしている。中国にも巨額の貿易黒字の削減を求め、一部は認

められたが残りは拒絶されて貿易戦争になっている。次の標的は日本であり

「オレが売った喧嘩を安倍が買って日米関係が悪化するぞ」とトランプは予告的

に宣言した。

http://www.yahoo.com/news/trump-focused-trade-deficit-japan-report-210321909.html

Trump focused on trade deficit with Japan: report

http://www.zerohedge.com/news/2018-09-06/usdjpy-tumbles-after-trump-hints-japan-trade-war-next

USDJPY Tumbles After Trump Hints At Japan Trade War Next

 トランプはWSJのフリーマンに電話して、日本に貿易戦争を宣戦布告した。

トランプは、中国に対してやったように、日本にも、具体的な金額を提示して貿

易黒字の削減を求めてきそうだ。だが、私から見ると、米国が日本に無茶な要求

をしても、トランプが予告した日米貿易戦争の勃発と日米関係の悪化は、たぶん

起こらない。予告は「はずれ」になる。日本は、カナダやドイツと異なり、安倍

も官僚機構も、米国にやり返さない。トランプに売られた喧嘩を買わず、受け流す。

http://tanakanews.com/160402trump.htm

世界と日本を変えるトランプ

日本では、国家の権力の源泉が「米国との関係(対米従属)」にある。米国の権

力筋とつながった勢力が、日本の権力を握る。戦後、米権力筋とのつながりは外

務省が主導する官僚機構が握り、官僚にかつがれた自民党が政界を支配していた。

だが16年の大統領選で、それまで米国の権力を握っていた軍産複合体に宣戦布

告した覇権放棄屋のトランプが勝ってしまい、それ以来、米国の権力の最上層部

でトランプと軍産との戦いが続き、今のところトランプが優勢だ。

http://tanakanews.com/120222japan.htm

日本の権力構造と在日米軍

http://tanakanews.com/091115okinawa.htm

日本の官僚支配と沖縄米軍

日本の外務省は軍産とのつながりだけを重視し、16年の大統領選でも軍産が支

持するクリントンが勝ってトランプが負けると確信していたため、日本はトラン

プとのつながりがなかった。大統領選直後、この日米関係の空白を埋めるかたち

で安倍首相がトランプに会いに行き、安倍は日本外務省を経由せずトランプとの

つながりを確立した。日米関係において、安倍とトランプの個人的つながりが、

従来の軍産と日本外務省のつながりを乗っ取って上書きする「政変」が起きた。

安倍は、軍産傀儡の外務省筋を外し、代わりに経産省を重用して自分の政策を進

めている。トランプは、6月の米朝首脳会談で確立した金正恩との関係が象徴す

るように、自分と外国首脳との個人的な関係を確立し、それを使って軍産の世界

支配に対抗している。

http://tanakanews.com/170214abe.php

従属先を軍産からトランプに替えた日本

http://tanakanews.com/170731abe.htm

中国と和解して日豪亜を進める安倍の日本

この経緯から、安倍は、トランプからいくら喧嘩を売られても、それを買うわけ

にいかない。安倍がトランプと喧嘩すると、それで生じた日米関係の空白を埋め

る形で日本外務省が入り込んできて、自民党内(もしくは野党)の安倍以外の勢

力と外務省が結託して安倍を倒し、日米関係(=日本の権力)を外務省が握り直

すための政変を起こしかねない。

http://tanakanews.com/120229japan.htm

民主化するタイ、しない日本

トランプ陣営は、こうした日本の権力構造を把握していないかもしれない。トラ

ンプは、カナダやドイツや中国やトルコなど、先進諸国から新興市場諸国までの

全世界に、理不尽な貿易戦争や、濡れ衣の経済制裁を行なって世界中の反米感情

を扇動し、その力で世界が非米化して米国の覇権を衰退させるように仕向けてい

る。日本にも、この戦略に沿って理不尽な貿易戦争を仕掛ければ、日本人が反米

感情を膨張させ、日本の政治家も反米ポピュリズムに乗って権力を維持するよう

になり、日本が非米化して対米従属をやめるだろうと、トランプ陣営は考えてい

るかもしれない。だが、だとしたらトランプの策略は、他の国々に対して有効で

も、日本に対してだけは効果がない。

http://tanakanews.com/170307trump.php

トランプ政権の本質

戦後、日本が高度成長を始めた1960−70年代には、ベトナム反戦運動など

で米国から日本人の反米感情を扇動する動きがあり、当時の日本の若者(全共闘

世代)が反米的になった。だがその後の日本の支配層は、国民の反米化を阻止す

ることを重視した。経済大国となった日本は、自衛が十分可能になり、安保面で

対米従属する必要がなくなったため、国民の反米感情が煽られると、昔より簡単

に対米自立しうる。日本の権力構造が米国とのつながりに依拠しているため、日

本の権力機構は、安保面で不必要になっても、対米従属に固執せねばならない。

国民の洗脳が重要になっている。

http://tanakanews.com/f1129japan.htm

アメリカの戦略を誤解している日本人

http://tanakanews.com/13012japan.php

日本経済を自滅にみちびく対米従属

これに加えて、トランプ政権の成立後、日本では、トランプと直接つながって権

力を行使する安倍と、安倍に外されて挽回を狙う外務省との間で、米国との関係

の主導役(=日本の権力を握る者)をめぐる暗闘がある。この暗闘は、米国と喧

嘩した方が負けになる。そのため安倍も外務省も、内心「トランプは何てことを

するんだ」「もう日米同盟は終わりかも」とたじろぎつつ、表向きは平然と「日

米関係はますます強固だ」と(現実と全く違うことを)言い続けている。マスコ

ミや権威筋の中で、そのように言わない者たちは権威を失う。トランプがいくら

日本の反米感情を煽ろうとしても、日本の権力に近い勢力は、いずれもそれを受

け流して無視する。

http://www.economist.com/asia/2018/09/08/japan-is-worried-about-its-alliance-with-america

Japan is worried about its alliance with America

▼トランプの喧嘩を買った国から順番に多極型世界へ。日本は取り残されてるのに気づかない。新たな「幕末」

8月30日に「日本すら参加しないイラン制裁」という記事を書いた。この記事

の内容を、今回の記事の筋で読み直すと、日本が中国やEUのように、トランプ

のイラン制裁に協力しないと宣言してしまうと、それは米国と喧嘩してしまうこ

とになる。イランの石油利権は日本にとって非常に重要なので、日本がトランプ

のイラン制裁に協力するのは困難だ。だが、協力しないと宣言することも、トラ

ンプと喧嘩になるのでできない。経産大臣は「民間企業の判断に任せます」とご

まかし的な発言をしておくしかない。

http://www.tanakanews.com/180830iran.php

日本すら参加しないイラン制裁

http://www.presstv.com/Detail/2018/09/05/573238/Iran-oil-imports-Japan-US-sanctions-Rouhani-Strait-of-Hormuz

Japan talking ‘tenaciously’ to US on Iran oil imports

金融分野では、8月28日の記事に書いたように、日銀の黒田総裁が、欧州や英

国の中央銀行総裁と一緒に、8月末の米連銀の重要なジャクソンホール会議を

「集団欠席」した。自国のことしか考えない米国勢に、欧州や英国が「もっと覇権

国らしく世界のことを考えろ」と怒り、日本もその抗議行動に乗った。これは、

日米間の亀裂と言えなくもないが、日本や欧州が「反米」「対米自立派」になっ

たのでなく、逆に、米国の覇権に頼っているからこそ、米国に対し、覇権国とし

ての自覚をもっと持てと怒ったという話だ。

http://www.tanakanews.com/180828banks.php

中央銀行の仲間割れ

http://www.zerohedge.com/news/2018-08-31/boj-bond-buying-tweak-sparks-fears-imminent-tapering

BOJ Bond Buying Tweak Sparks Fears Of Imminent Tapering

トランプは今春、日本を含む世界の多くの国々が米国に輸出してくる鉄鋼アルミ

製品に高い関税をかけた。欧州やカナダなど多くの国の政府が、これを声高に非

難したが、日本政府は「被害が少ないので問題ない」と受け流すことに全力を注

いだ。トランプが安倍の顔に泥を塗っても、安倍はヘラヘラお追従笑いを崩さな

い。トランプと喧嘩したら終わりだからだ。日本は、カナダやドイツと違う。ト

ランプの策略は、売られた喧嘩を買わせることが前提だ。喧嘩を買わない日本は、

トランプにとってやりづらい相手だ。

http://www.tanakanews.com/180608trade.php

貿易戦争で世界を非米・多極化に押しやるトランプ

トランプは日本や西欧に対し「米国が同盟諸国を防衛する日米安保NATO

体制を維持してほしいなら、要求どおり貿易黒字を減らせ。黒字の資金を使って

米国から兵器を買え」と言っている。兵器を買わせるのがトランプの要求の本質

だと考える人もいるが、もしそうなら、要求を飲まないならNATOを離脱する

とか、在韓米軍の撤収が目標だとトランプが言うのはおかしい。これらの発言は、

欧州人にNATOでなくEU軍事統合で対応しようと考えさせ、韓国人の対米自

立心を扇動してしまうのでマイナスだからだ。

http://www.wsj.com/articles/japan-to-spend-billions-on-u-s-missile-defense-system-1535693483

Japan to Spend Billions on U.S. Missile-Defense System

日本や他の同盟諸国の中には「トランプは無知なので貿易戦争をやっている」と

言って、米国に交渉団を送り込んでトランプに説明して説得しようとする者もい

る。だが、このやり方はうまくいかない。トランプは、覇権放棄という隠れた真

の目的のために、わざと間違ったことを言って貿易戦争を起こしている。貿易戦

争や濡れ衣経済制裁といったトランプの策略は、今後も延々と続く。

http://www.atimes.com/article/japan-south-korea-keep-wary-eye-on-trumps-war-with-china/

Japan, South Korea keep wary eye on Trump’s war with China

トランプの策略は、日本に対して効かないが、他の多くの国々には効果がある。

「もう米国と一緒にやっていけない」「対米自立しかない」と決断した国から順

番に、非米的・多極型の新世界秩序に参加していき、いずれ非米側の諸国の方が

大勢になった時点で、ドル決済や米国中心の金融システムが見捨てられる傾向が

加速し、米国覇権が崩れて多極化が進む。

http://www.tanakanews.com/180818turkey.php

ドル覇権を壊すトランプの経済制裁と貿易戦争

米朝が和解した6月の米朝首脳会談は、米国が日本と韓国を引き連れて北朝鮮

恒久対立していた極東(日韓)の対米従属的な安保体制の根幹を破壊した。おそ

らく韓国は、トランプの誘導に乗り、対米自立的な北との和解に向かう。在韓米

軍がいなくなり、次は在日米軍だという話になっていく。

http://www.tanakanews.com/180902korea.htm

韓国は米国の制止を乗り越えて北に列車を走らせるか

シリア内戦終結に際しては、イスラエルが、表向きの対米同盟と裏腹に、ロシア

に接近し、ロシアがイラン・アサド・ヒズボラハマスイスラエルの間を仲裁

し始めている。この動きの裏にもトランプがいる。7月の米露首脳会談の主題は、

シリア内戦後のイスラエルの安全を守る役目を米国からロシアに移譲することだ

った。このように貿易戦争や経済制裁といった好戦面だけでなく、南北和解、

中東安定化などでも、トランプの誘導に乗った国から順番に、非米的な新世界秩

序の中に入っていく。好戦面では、トランプの喧嘩を買った国から多極化してい

く。買わない日本は取り残される。

http://www.tanakanews.com/180825israel.htm

ロシアの中東覇権を好むイスラエル

日本は、トランプの誘導に全く乗っていないわけでない。トランプがTPPを離

脱した後、日本は豪州などと協力し、地道に米国抜きのTPP11をまとめてい

る。TPP11は、中国圏と米国の間に位置する、日豪主導の海洋アジア圏(日

豪亜)となり、日米安保体制が失われた後の日本の国際安全保障の根幹になりう

る。だが、今のところ日本のTPP11の推進力は弱い。「TPPは日本(と豪

州)の影響圏だ」といった見方も出てこない。外務省など官僚機構が、日米安保

体制以外の選択肢を作りたくないからだろう。

http://tanakanews.com/180201tpp11.htm

TPP11:トランプに押されて非米化する日本

日本は、戦後の権力構造ゆえに対米従属に固執し、今まさに起きている米国覇権

の退潮と多極化について、きちんと分析していないし、転換の準備もほとんどし

ていない。黒船が沖合まで来ているのに、無視したり、長崎に行けと言ったりし

ているだけの、幕末の幕藩体制みたいだ。幕藩体制の中で、安倍と外務省が暗闘

しているのが今の日本だ。次の「薩長の志士」たちは今どこにいる??。まだ新

たな「薩長」が誰なのかも見えてない。だが、すでに今の日本は、国是の転換が

必要な「幕末」「時代遅れの旧体制」になっている。マスコミや権威ある人々は、

その状態を指摘しない。気づいてない。多くの国民も呑気に構えている。

先日、日本から麻生財務相が訪中した際、中国で米国との貿易戦争に対処してい

る劉鶴・副首相と会談し、劉鶴から「一緒に自由貿易体制を守りましょう」と提

案された。これは、トランプから身勝手な貿易戦争を仕掛けられている国どうし、

日中が仲良く非米化の道(相互貿易の非ドル化など)を進んでいこうという誘い

だ。中国は日本に「対米従属なんか早くやめて、非米世界に入っておいでよ」と

誘っている。

http://www.reuters.com/article/us-china-japan-trade/chinas-vice-premier-liu-he-says-china-japan-should-protect-free-trade-idUSKCN1LF22O

Chinas Vice Premier Liu He says China, Japan should protect free trade

だが、すでに述べたように、日本は自分から対米従属をやめたくない。米国の覇

権がいつまで続くかわからないので、その後のことを考えて中国との敵対は避け

たいが、日本が中国と公然と仲良くすると、トランプから何を言われるかわから

ない。日本は、目立たないように中国との関係を改善していきたい。「米国から

貿易戦争を仕掛けられた日中韓が非米化で結束する」という趣旨の分析記事もア

ジアタイムスが出しているが、日本に期待しすぎだ。日本は公然と非米化を進め

られない。

http://www.atimes.com/article/japan-south-korea-keep-wary-eye-on-trumps-war-with-china/

Japan, South Korea keep wary eye on Trump’s war with China

日本は、中国やロシア、北朝鮮などとの関係改善を、対米従属を維持しながら、

目立たないかたちで進めざるを得ない。目立たないように進めるので、腰が引け

た形になる。中国は、そんな日本でも良いと言っているようだが、ロシアや北朝

鮮は、今のままの日本とは関係改善を進められないと言っている。間もなくロシ

アのウラジオストクで行われるプーチン主催の東方経済フォーラムに安倍首相が

出席し、プーチン習近平と会談しそうだが、プーチンと安倍の会談で北方領土

問題の前進はなさそうだ。

http://uk.reuters.com/article/uk-russia-japan-treaty/kremlin-says-more-trust-building-needed-for-kuriles-deal-with-japan-idUKKCN1LL1VO

Kremlin says more trust-building needed for Kuriles deal with Japan

当初、この会議に北の金正恩も出席して、安倍と正恩の初の日朝首脳会談が行わ

れる可能性が指摘されたが、正恩は南北首脳会談の準備を優先してウラジオに来

ないことになり、日朝首脳会談は行われなくなった。南北米中露日という旧6か

国協議のメンバーの中で、北と和解していないのは日本だけだ。安倍政権は北と

和解したいと考え、北との接触を進めたが、日米安保体制の維持のため公式な北

敵視をやめられないので、北に相手にしてもらえない状態だ。米国の覇権が退潮

するなか、対米従属に固執して他の道を進みたがらない日本は、しだいに周辺国

から馬鹿にされる二流国になっている。

http://www.nknews.org/2018/08/what-kim-jong-uns-decision-to-skip-the-eastern-economic-forum-means-for-russia/

What Kim Jong Un’s decision to skip the Eastern Economic Forum means for Russia

http://www.telegraph.co.uk/news/2018/08/29/japan-north-korea-held-secret-meeting-abe-loses-trust-trump/

Japan and North Korea held secret meeting as Shinzo Abe loses trust in Donald Trump

この記事はウェブサイトにも載せました。

http://tanakanews.com/180907japan.htm

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◆印パを中露の方に追いやるトランプ

http://tanakanews.com/180905indpak.php

【2018年9月5日】トランプ政権の米国が、インドとパキスタンの両方を経済制

裁する方向に動いている。米国はこれまで、印パのどちらか一方を味方に、他

方を敵方にして均衡戦略を続けてきたが、最近は、歴史的に前例のない両方敵

視になっている。しかも米国に敵視されるほど、インドとパキスタンはそろっ

て中国やロシアに接近し、米国抜き・多極型の新世界秩序の一員になる傾向だ。

印パは、アフガン安定化策での協調を皮切りに和解を試み、70年間続いた敵

対を終わらせようとしている。トランプの印パ敵視策は、非米的な方向での印

パの和解につながっている。

◆日本すら参加しないイラン制裁

http://tanakanews.com/180830iran.php

【2018年8月30日】従来は、対米従属が日本の国力の維持発展に貢献していた。

だが今はすでに逆だ。対米従属は日本の国力を低下させる。日本が国力を維持

したいなら、対米従属をあきらめざるを得ない。今回のイラン制裁への参加問

題は、その象徴の一つだ。対米従属を重視してイラン制裁に参加すると、日本

はイランの利権を喪失し、国力が低下する。中国にますます追い抜かれる。日

本政府は、自分たちの国力を低下させるイラン制裁への参加に、すでに踏み切

れなくなっている。

中央銀行の仲間割れ

http://tanakanews.com/180828banks.php

【2018年8月28日】 欧日英の同盟諸国は、米国の覇権放棄に反対している。

米国は覇権国として、世界から米国への輸入を旺盛に受け入れ、世界経済の成

長を米国の消費が牽引し続けてほしい。世界に低利のドル資金をばらまき続け

てほしい。ドルの国際決済を制限しないでほしい。かっぷくの良い覇権国に戻

ってほしい。同盟諸国はそう考えているが、トランプに拒否されている。同盟

諸国の中銀群は、米国の覇権放棄に抗議してジャクソンホール会議をボイコッ

トした。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー以上転載ーー